自治会活性化講習会

 午前10時から12時まで港南区役所で行われた横浜市の「自治会町内会のための講習会」に参加してきました。
横浜市役所所が自治会長の為に活性化をテーマとして行うものです。
事前に横浜市に電話して、出席をお願いしたところ快く参加を認めて頂きました。また、大和市の担当課にはこの講習会があることを情報提供し、参加することを伝えていたのですが、大和市からも横浜市に対して私が出席するので宜しくとの電話があったそうです。
 大和市役所の対応に少し驚きと感謝
なお大和市も次回の講習会には参加したいと言っていました。...
 講師としては、まちづくりコンサルの水津氏と美晴台の自治会長の発表でした。

内容を若干ご紹介します。

最初は合同会社フォーティR&Cの水津さんが「開かれた自治会町内会の運営について」と題しての講演を行いました。その中でいくつか心に残った点を挙げておきます。

①若い世代や一人暮らしの世代、居住年数が浅い世帯には、自発的に参加したり、楽しく参加してもらう工夫が必要。そのため、どのようなきっかけづくりをしていくのかが重要。

②空き家活用として、空き家を改造して低家賃でアーチスト、芸術家を迎え入れ、3か月に1回個展を開くことを条件にホームページで入居者を募集している例がある。

③従来からある自治会の活動のみでは限界があるので、自治会員が自発的に企画運営する活動の場を提供する取り組みや、他の地域と連携して地域一体となった活動の推進などが今後重要。

④自治会の運営については、もう一度原点に戻って、組織や事業の在り方を見直す。

⑤自治会独自の勧誘パンフレットやイベントチラシも重要。また気軽に声掛けできる方法やツールを考える必要。

⑥一般世帯以外に企業団体等に新たな会員になってもらう。

⑦自治会会計をきちんと行うこと。そのためには財産目録や備品台帳、証憑の作成と保存、審議や決定の文書化と保存などが重要。

などでした。

 次に「自治会の活性化と担い手作り」と題して美晴台自治会長の事例報告がありました。これは非常に実践的で示唆に富む内容でした。美晴台自治会は自治会結成から55年を経過し、約700戸の戸建て住宅中心の自治会です。そのうち70歳以上が居住している世帯数は43%とのことです。面白い取り組みをいくつか紹介します。

①碁盤の目状の整然とした街並みなので、特徴を出すために住民アンケートを行い31本の道に愛称をつけて、通り名を示す看板やプレートを付けた。プレートのシンボルマークは地元の子ども達に描いてもらった。

⇒世代を超えた様々な年代層の人たちを動員できた。新しい人材も発掘できた。地元意識、地域連携が高まった。

②空き家を利用してお絵かきのイベント開催、憩いのスペースとして活用などを行っている。

③路上や駐車場などでの落書き会

 他にも面白い取り組みが盛りだくさんですが、最も重要だと思ったのは、一度班長や自治会役員経験者になった方々をサポーター制度を取り入れて、夏祭りなどの自治会行事に参加してもらう制度を取り入れたことです。サポーターの70%が働いている世代であり、今年の夏祭りではサポーター26名中14名の協力があったということです。(26名中6名はたまたま予定が重なり、今年は協力できなかったとのことです。)

 今後もサポーターは増やし続けるとのことでした。

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