大和市倫理法人会の講演会

 今日も朝5時半に起床して、6時半からのモーニングセミナーに参加しました。今回は45分の講演会の講師としてお話しさせていただきました。

 講演会のタイトルは「失敗(試練)体験を糧に」です。

 私のこれまでの様々な人生体験や試練をもとに、その時々の心境や、どのようにして試練を乗り越えたのか、さらにこのような失敗や試練ががあったから現在の自分があるということを中心にお話ししました。

 詳しい内容については、講演会のレジメを掲載します。なお、○○箇条とあるのは、倫理法人会の「万人幸福の栞」の17箇条のどれに該当するのかを示しています。倫理法人会は正式に今年の8月に入会し、その時に初めて「万人幸福の栞」に接したのですが、知らず知らずに該当する経験をしてきたものだと改めて思います。

 

  1. 人生の最初の失敗

・大学院の博士課程から最初の就職(32歳)。しかし就職した会社が失敗で、2年後に倒産。

新婚旅行から帰った次の日に2回目の不渡り。夫婦二人で職安通い。

⇒しかし、この失敗が長銀総研に入社するきっかけとなった。

人間万事塞翁が馬 災い転じて福となす 苦難は幸福の門(第2箇条)

 

2.2番目の失敗

長銀総研が分社化し、長銀総研コンサルティングへ。

長銀総研の時は、経済調査、産業調査、開発調査、経営コンサルティングなどの部隊。私は開発調査の部長。分社後は開発調査と経営コンサルティングの部隊のみ。いわゆる外部からの収入を稼ぐ部隊)

・分社化に伴い、開発調査部隊のNO1からNO3の位置づけへ。上に銀行出向者。

⇒仕事一筋であったが、腐ることなくこれを機に自分磨きに徹する。

:運命は自らまねき、境遇は自ら造る(第3箇条)

:己を尊び人に及ぼす(第16箇条)

 

3.3番目の失敗

日本長期信用銀行の一時国有化(破綻)。開発調査のNO1になっていたが、退職、転職希望が相次ぐ。そうなると慰留しても無駄。私にも都市銀行系のシンクタンクからお誘い。

⇒しかし、ここにとどまり、他の信託系シンクタンクの人間をスカウト。体制拡充。会社も長銀から社名変更した新生銀行広告業界3位のADKとの合弁となり、社名も「価値総合研究所」となり、取締役開発調査部長に。

:得るには捨つるにあり(第12箇条)

 

4.4番目の失敗

新生銀行ADKの会長同士の価値総研をめぐる喧嘩。話の成り行きで価値総研を特別清算とする方向へ。

⇒この情報が流れた次の日の土曜日、日曜日に幹部10人が集まり、急遽自らの会社をデューデリして、会社再生計画を作成。月曜日に両親会社の会長に面談し、特別清算の手続きを中止して、社員一同に備忘価格で株式譲渡を依頼。4億円の資本金を8千円で。(債務超過だったため)。その後減増資して、いわゆるMEBOを行った。その際に社長に次ぐNO2の常務取締役。

:これも同様に得るには捨つるにあり(第12箇条)

 

5.5番目の失敗

・NO1の社長との権力闘争。スカウトした人間の裏切り。結果として退職することになる。その時前から誘いのあったベンチャー企業の社長になる。しかし、その企業は試作段階の製品の研究開発費が膨らみ、一方で収入がなく、瞬く間に資本金が底をつく。資金繰りの日々。1年後に退職。出資した金額は当然戻らず、さらに未払い給与なども残り、自宅担保で手放す危機。

⇒価値総研時代の部下から他の企業の常務取締役でお誘いがあり、転職。

:企業経営に際しては十分なリサーチと確認が必要。窮地に陥った時の受け身の転職は、一歩立ち止まってから決断。人と人との付き合いを大事にすることから運が生まれる。

:一方で、会社経営の実務や財務、会計知識などは新たな分野として吸収。

 

6.6番目の失敗

・転職後5年で、転職先企業の経営状況が悪化。もともと家賃収入で人件費等を払っていたが新規事業の芽が出ず、転職を余儀なくされる。

⇒その間、長銀総研時代に出向で来ていて、新規事業会社を立ち上げた人間の依頼で、テレビ番組の制作に携わる。その縁で医療法人の経営顧問となる。

:これも人と人との付き合いを大事にすることから運が生まれたケース。

;医療法人の経営顧問として、経営全般、各部門の改革などの提案などに4年間。その間に福祉医療の知見も得る。

 

7.7番目のチャレンジ

・10年以上前から、友人たちには第2の人生として市会議員となって地元の役に立ちたいと言ってきた。家のローン完済、子ども3人の大学終了に伴い経済条件が整ったので、前回の統一地方選に初出馬、初当選。

⇒現在は、今までの経験を活かして地元の役に立ちたいという「志」のもとに、まちづくり、産業振興、福祉医療、財政などを主要分野として議員活動を展開。

:今までの失敗や試練が全て現在の議員活動に生きている。

;有言実行。議員になると言っていたので、実行せざるを得なくなっていた。あらかじめ他人に言うことによって、実行する源泉としている面もある。

:働きは最上の喜び(第10箇条) 人生は神の演劇、その主役は己自身である(第17箇条)

最後に講演会終了後の記念写真を掲載します。

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