都市計画マスタープラン

 夕方7時から大和市都市計画マスタープラン改定に係る座談会がありました。平成9年に策定したマスタープランの期間が満了したことから、策定のために市内のまちづくり関連団体や様々な市民団体等に意見を聞く目的のためにこの座談会が実施されています。「桜ヶ丘まちづくり市民協議会」に対しても座談会の要望があったので、この日の開催になりました。協議会から12名、市側は4名の参加でした。
冒頭、私の方から市側に対して3点ほど、マスタープランの策定に関する要望点をお話ししました。
1点目は、従来のマスタープランが目指すべき方向性や土地利用などを示すだけで、その実現手法やカルテなどが示されないため、20年経っても改善結果がほとんど見受けられないことを指摘しました。地域住民がどのようにマスタープランに沿ったまちづくりを進められるのか、その実現方法などを徹底的に議論して、その一部をカルテなどの形で示す必要性を話しました。
2点目は、相鉄線の都心乗り入れによるポテンシャルの向上を、大和駅周辺などのまちづくりに生かしていく戦略的なまちづくりを持つ必要性をお話ししました。具体的には「やまと公園」などにおいて民間活力を活用した高度都市機能誘導プロジェクトをイメージしています。
3点目は、これから人口減と高齢化に伴う財政難が予測されることから、公共施設等のハコモノ整備でなく、民間の建物更新、新規建築誘導を意識した都市計画行政に舵を取ることを要望しました。(その意味では2点目と3点目は関係が強い。)


そのあと、2グループに分かれた議論に移りました。そこでは、桜ヶ丘地域の問題として、
1.鹿島建設用地の7.5haの土地利用においては、昼間人口確保のための研究所、工場等の立地誘導を妨げない表現とすること。
2.丸子中山茅ケ崎線の拡幅事業に伴う歩道、沿道など景観に配慮したまちづくりを進めること。これを契機に桜ヶ丘地域全体で良好な景観まちづくりを目指したいこと。
3.久田の森、谷戸頭の森などの緑地も多く残されているが、緑地は市民、住民に利用されて初めて緑地の役割が大きくなるので、この点も考慮してほしいこと。
4.久田山谷線などの地区内道路の安全な交通環境整備も目指すこと。特に通学路の歩道整備など。
5.久田、宮久保などの地域は市街化調整区域などの農用地が多く、今後もこれを維持していくのか、あるいは一部土地利用転換するのか、地権者等地域の話もよく聞いてほしい。
などについてお話ししました。
私以外にも、参加者皆さんがそれぞれ意見を述べて活発な座談会となりました。