府中刑務所

 今回の大和保護司会の研修のメインは府中刑務所の視察です。

最初に府中刑務所の説明を受けました。

府中刑務所のルーツは、1790年に長谷川平蔵が石川島に人足寄場を設置したことにあり、その後巣鴨に移転し、関東大震災後に府中への移転が決定し、何回かの改築工事を経て現在に至っています。

 何といっても府中刑務所の特徴は、日本で最大の規模であり、敷地面積26.2ha、収容定員が2,668人となっています。現在は収容人員が2,013名で75.4%の収容率となっています。収容者は再犯者など犯罪傾向が進んだ刑期10年未満の日本男子、外国人受刑者、精神障害者などです。

 最近の傾向は収容者数が漸減していることで、平成20年には3,099人が収容されていたのが、現在の2,013名まで減少傾向が続いています。

 収容者2,013名のうち、日本人は1,665人、外国人は348名とのことです。

犯罪の内容は、日本人が窃盗37%、覚せい剤35.4%となっているのに対し、外国人は覚せい剤が62.9%となっており、覚せい剤比率が高いことが特徴です。

 外国人の国別内訳は、中国19.5%、メキシコ9.8%、アメリカ6%、イラン6%、台湾5.5%、韓国4%の順となっています。

 説明を受けた後、塀の中を見学させて頂き、1日30分の時間が与えられている運動風景や、様々な製品を作っている工場を見て廻りました。工場では受刑者が黙々と作業を行っている光景が印象的に目に焼き付きました。

  今後、仮に保護司としての対象者が府中刑務所から出てきた場合などは、この光景を思い浮かべながら接することとなると思います。

 見学のあと、追加の質問をしましたが、収容者数が多いことや、外国人が多いことから食事などの工夫やアレルギー対策などの質問がありましたが、パンを焼いて提供したり、アレルギー対策で30種類以上のメニューを工夫しているとのことでした。

 写真は、正面と巣鴨監獄表門です。

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府中刑務所での研修を終えた後、宿泊地の山梨に向かいました。

高速道路から見た山梨はまだ雪が残り、体感気温もかなり低く感じます。

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