農家レストラン

 10日に藤沢市で、国家戦略特区を活用した農家レストラン「いぶき」を訪問しました。

この困難なプロジェクトに挑んだのは、高校の先輩でもある富田さんです。彼は造園業を営んでいますが、これからの市街化調整区域や営農されていない農振、農用地の今後の在り方を危惧し、一石を投じようとこの困難なプロジェクトに立ち向かったとのことです。

 全国でも農家レストランは5例目で、そのうち3例が新潟市です。新潟市は条例を作って事業支援しているので事業数が多いようです。

 さて、国家戦略特区のメリットですが、農振地域に建てられること以外、ほとんどメリットがなかったとのことです。因みにこのプロジェクトに助成金補助金は出ていません。27年度の申請開始から1年程度で完成すると考えていたところ、結果的に3年もかかって、ようやく5月24日にオープンすることが出来ます。

 敷地面積は1,500㎡、建物面積は36坪で、座席数50の規模です。

 様々な開発に伴う担当窓口は藤沢市ですが、神奈川県、国に書類が上がっていくため、藤沢市も、慎重にかつ通常の開発行為以上に細かい点の注文も多かったとのことです。担当窓口も一本化されていないこともあり、開発許可、確認申請などの業務も時間がかかり、さらに総事業費も当初の2倍程度かかったと嘆いていました。特に擁壁など、農振地域に似つかわしくない大掛かりな工事となっていました。

 特区は各セクションを突破しやすいと考えていたようですが、かえって通常の開発よりも障壁が高かったというのは、驚きでした。

 この他、地産地消藤沢市内での食材調達比率が50%以上となることも、悩みどころだったようです。

 写真は、建物外観や、重装備の擁壁、室内、室外の様子です。室内は古民家の柱、梁を使って天井も高く気持ちの良い空間となっていました。

 5月19日には正式オープンに先立ち、オープンセレモニーがあり、その式典には農水大臣、県知事も出席するとのことです。

 皆様も正式オープン後に是非「いぶき」をご利用いただくようお勧めします。場所は藤沢市の遠藤にあり、藤沢ジャンボゴルフ練習場の近くです。

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